2017年のスマホカメラのトレンドといってもいい、
デュアルレンズ搭載のスマホカメラ。
普通のスマホカメラと何が違うのか、
どういう利点があるのかについて詳しく解説!
またデュアルレンズ搭載のスマホ機種も紹介していきます。
デュアルレンズ搭載スマホカメラってどういうもの?
基本的に2つ以上のレンズ、またはカメラを搭載したもの
デュアルレンズ、デュアルカメラなどの複数の言い方がありますが、
基本的に同じものを指します。
その名の通り、1台のスマホにカメラレンズが2つ搭載されているものをいいます。
ちょっと分かりづらいですがこんな感じですね。
2016年後半~2017年はデュアルレンズを搭載したスマホを
よく見かけるようになりました。
レンズの組み合わせは機種によって様々
一口にデュアルレンズのカメラといっても
機種によってレンズの種類の組み合わせは様々です。
例えば、広角レンズ+望遠レンズ。
この組み合わせでは望遠レンズのみでズームを使うと
普通は発生する画質の劣化が発生しません。
また、広角レンズと望遠レンズの両方を組み合わせて
更に高い倍率のズームができる機種もあります。
他にも風景写真や自撮りに強い広角レンズ+更に広い画角の広角レンズ、
メインのカメラ+モノクロカメラを搭載したスマホ、
メインのカメラ+深度情報を得るために搭載されたサブカメラ…
などなど機種によって様々な組み合わせのデュアルカメラが発売されています。
デュアルレンズのスマホカメラのメリット
レンズの組み合わせによって利点が異なりますが、
代表的なメリットを紹介します。
より繊細な写真を撮影することができる
メインカメラ+サブカメラのように組み合わせて撮影することで
細かい明るさや暗さ、微妙な色の情報を認識することができるので
今までのスマホカメラと比べてより繊細な写真を撮影することができます。
ズーム時に画質の劣化を防ぐ光学ズームが可能な機種もある
スマホカメラのズームのほとんどがデジタルズームという方式を使っています。
これは画像処理で写真を引き伸ばすことによって疑似的にズームをするような方式です。
画像処理のお決まりとして写真を拡大すると
画質が悪くなるというのが一般的で、
これはデジタルズームでも当てはまります。
画像処理技術の発達で昔よりはマシになりましたが
デジタルズームはどうしても画質が悪くなってしまうという特性があります。
しかし、デュアルレンズで望遠レンズが付いているタイプのスマホカメラは
ズーム倍率は2倍くらいでそこまで高くないのですが、
コンデジやデジタルカメラと同じように焦点距離の調節で
ズームを行うため画質の劣化が発生しません。
「スマホのズームは画質が悪い」という
今までの常識をぶち壊す仕組みがこの望遠レンズ搭載スマホカメラなのです。
幅広いピント調節ができるので一眼レフカメラレベルの「ぼやけ」を使った写真が撮影可能
通常のカメラレンズ(広角レンズ)+望遠カメラレンズや
メインカメラ+サブカメラを組み合わせたデュアルレンズでは
一眼レフカメラで撮影したかのような
「ぼやけ」を有効活用した写真が撮ることができます。
具体的「ぼやけ」を使った写真はこんな感じです。
こちらはデュアルレンズカメラで撮影したものではなく、
普通のスマホカメラで撮影したものです。
これでもぼやけは作れてますし、いい感じなのですが
デュアルレンズカメラで撮ると一眼レフのように
更に強く「ぼやけ」を作ることができます!
おすすめのデュアルレンズ搭載スマホ
ZenFone ZOOM S
ASUSのZenFone ZOOM Sはカメラ特化型と言ってもいいスマホで、
1,200万画素・F値1.7の広角レンズカメラ+1,200万画素の光学2.3倍望遠レンズカメラ
という構成のデュアルレンズ搭載のスマートフォンです。
望遠レンズを搭載し、
最大2.3倍の光学ズームが可能
そして光学ズームとデジタルズームと組み合わせることで
最大12倍のズームが可能です。
他にも最速0.03秒の超高速フォーカスや
焦点距離を25mmと59mmで自由に切り替えできたり、
プロ並みの写真撮影が可能なマニュアル撮影モードが可能と
かなり優れたスマホカメラ性能を持ったスマートフォンとなっています。
[関連記事] ⇒ZenFone ZOOM Sのスマホカメラ性能がSIMフリースマホで最強な件
iPhone 7S Plus
iPhone7 Plusもデュアルレンズ搭載スマホです。
おなじみiPhoneは日本においてAndroidよりも売れているスマホということで
動作も安定していて使いやすいスマホと言われています。
デュアルレンズの構成は広角カメラ+望遠レンズで
ZenFone ZOOM Sと同じく光学ズームが可能な機種です。
ズーム倍率は光学ズームのみで2倍、デジタルズームで10倍となっています。
ZTE BLADE V8
最近勢いが強い中華スマホメーカー、ZTEのBLADE V8もデュアルレンズ搭載しています。
値段もメーカー希望小売価格で34,800円と、
デュアルレンズ搭載スマホの中ではかなり安い格安スマホとなっています。
デュアルレンズ構成はメインカメラ+補助用のサブカメラという構成で、
一眼レフカメラ並みの「ぼやけ」を使った写真を撮ることができます。
さらに撮影した写真をあとからピント位置やボケ効果を調整することも可能で、
撮った後も2度おいしい写真が撮れます!
ちなみに、3D写真の撮影にも対応していて、
製品の外箱をゴーグルとして使うことで3Dな写真を楽しむことができます。
HUAWEI P10/P10 Plus
こちらも中華スマホメーカー、HUAWEIのP10/P10 Plusです。
色合いがとても綺麗な印象を受けるスマートフォンですが、
性能もなかなかのものです。
スマホカメラの性能はカメラメーカーとして有名なLEIKAの
第2世代デュアルレンズカメラ(F値2.2)を使用しています。
デュアルレンズの構成はメインカメラ+モノクロカメラとなっています。
「ぼかし」を使った写真はもちろん、
自然でかつ綺麗に人肌の色味を写真に表現できるの美肌モード、
モノクロカメラで撮る綺麗なモノクロ写真が撮影可能で、
なかなかいい性能を持ったスマホと言えるでしょう。
TORQUE G03
最強(物理)スマホのTORQUE G03もデュアルレンズを搭載しているスマホです。
TORQUEはとにかく頑丈で海の中だろうが山の中だろうが暑いところ寒いところ、
高いところから落とそうが何事もなく動くということで有名です。
しかし、スマホカメラを見てみるとしれっとデュアルレンズが付いています。
デュアルレンズの構成は写真の通り、
メインカメラ+画角135°のスーパーワイドアクションカメラとなっています。
どこまで画角が広くなるかというとこんな感じです。
雄大な自然の風景もスーパーワイドカメラを使うことで
迫力をそのまま写真に収めることができるスマホとなっています
ただ丈夫なだけではないんですよ!
その他にもアウトドアに役立つ機能も多数備わっています。
こんな動画も撮影できちゃいますし…
海の中の撮影もへっちゃらです!
[関連記事]
⇒auの2017年夏発売スマホ「TORQUE G03」が最強(物理)な件
⇒TORQUE G03はG02と比べてどこが進化した?性能と機能を比較!
LG V20 PRO
SIMフリースマホに多く見られたデュアルレンズ搭載スマホですが、
ドコモで購入可能なデュアルレンズ搭載スマホもあります。
それがLGのV20 PROです。
デュアルレンズ構成はメインカメラ+135°超広角レンズとなっています。
広い画角の広角レンズはアウトカメラだけではなく
インカメラも120°の広角モードで撮影することもできます。
いい自撮り写真を撮るときは広い画角のレンズを使うといいと言われていますし、
自撮り撮影や風景撮影など様々な局面で活躍できるスマホとなっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
デュアルレンズ搭載スマホはどんどん増えていっていますが、
2017年8月現在、大手キャリアで発売されているスマホではあまり見かけません。
(特に日本メーカーは発売されていない)
しかし、2017年冬モデルあたりで本格的に出てくる可能性も充分にありますので
大手キャリア使いの方は今は首を長くして待っていた方がいいかと。
また、デュアルレンズ搭載スマホはちょっと高めで
格安スマホではZTE BLADE V8くらいで
他は5万円を超えるくらい価格設定なのでちょっと手を伸ばしづらいですね。
高性能だし仕方ないと言えば仕方ないのですけどね。
値段の高さがデュアルレンズ搭載スマホ唯一のデメリットという感じです。
でも性能はどれもいいものなので
カメラ性能にこだわりたいという方は一度検討してみては?
では、貴方のスマホライフに幸多からんことを。
[公式サイト]
ZTE BLADE V8公式ページ